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2006年5月より、SSOシステムとしてCASを、大学ポータルとしてuPortalを基盤 とした熊本大学ポータルを全学的に導入、運営してきた。
図1に示すように、全学生・教職員の登録されているLDAPを元に したCASをSSOとし、教育用PC、Web、メール等に加え、主に大学ポータル上に配 置されたいくつかのシステムが、一度の認証で利用可能である。システムによ る利用範囲(学内外)や、利用者(学生・教職員)の制限も行っている。
2006年度初めに、このような形で熊本大学ポータルは運用を開始したが、 図1に示すように、スタート時点では、全学運用を行ってき た、LMSのWebCT CE4、学務情報システムのSOSEKI、CALL、それにuPortal自身以 外にあまり対応システムはなかった。ただし、これらのシステムは学生、教職 員にとってもっとも重要なシステムであったため、十分価値はあったと思われ る。また、同時期に解説された遠隔eラーニングの大学院である教授システム 学専攻も、この大学ポータルの上に、先駆的な学習ポータルを開発、運営する 形で学習支援を行っていた。
図2に示すように、2008年度初めには、環境として、教育用PCや全 学無線LANのアクセスポイントも増加するとともに、CASに対応し、主に熊本大 学ポータル上に配置されたWebサービスも15以上となり、これらが一度の認証で 利用可能となった。図から分かるように、図書館のサービスや、証明書発行、 キャリア支援等、学習サポートも充実し、さらに、職員録やソフトウェア登録 等、教職員支援も充実してきた。ま た、Moodle[11]やSakai[12]といったオープンソースのLMSに 関しても、一部実験的に利用可能とし、次の教授システム学専攻の先進事例で 示す。
熊本大学総合情報基盤センター 中野 裕司 2008年9月17日(水) |