2002年度 ネットワーク基盤技術研修会<中級編>
9月5日(木)(補足資料)
【注意】
Emacs (Mule)
注: この文は杉谷先生のをもとにに追加したものです。
表記
- C-x C-y は、Ctrlキーを押しながらxキーを押し、続いてCtrlキーを押し
ながらyキーを押すことを示す。
- M-x は、Alt(Meta)キーを押しながらxキーを押すことを示す。ESCキーを押
してから続いてxキーを押すことでも通常は代用できる。
簡単なキーバインド
- 起動
- emacs & (ターミナルモードは emacs -nw)
- 終了
- C-x C-c
- 分からなくなったら
- C-g (4,5回)
- ファイルの読み込み
- C-x C-f
- ファイルの保存
- C-x C-s (別名保存 C-s C-w)
- 領域の指定
- (指定領域の最初に移動) C-Space (指定領域の最後に移動)
- 指定された領域のコピー
- (領域指定後) M-w (Esc w)
- 指定された領域の削除
- (領域指定後) C-w
- コピー及び削除された領域のペースト
- C-y
- 文字の削除
- C-d
- カーソルから行末までの削除
- C-k
- カーソルの移動 (文字(空白も含む)のあるところのみ)
-
- 右 C-f(→) 左 C-b(←) 上 C-p(↑) 下 C-n(↓)
- 頁のアップ M-v(PageUp) 頁のダウン C-v(PageDown)
- 行の先頭 C-a 行の末尾 C-e
- ファイルの先頭 M-< ファイルの末尾 M->
- 文字の検索
- C-s (逆方向は、C-r)
- 文字の置換
- M-%
- 直前のコマンド
- C-x ESCキー ESCキー (上カーソルでその前へ)
- 日本語入力切り替え
- C-\ または C-o で、ON/OFF
- ローマ字漢字変換
- スペースキー
- 変換範囲変更
- C-o で拡がり、C-i で狭まる
- 字種変更
- C-p
- 記号入力
- F1 (ファンクションキー1)
- 文字コードの選択
- C-x C-m f (TAB等利用して選択)
- 入力システムの選択
- C-x C-m C-\ (TAB等利用して選択)
- ヘルプシステムへ
- C-h i (qで抜ける、uで上へ)
- ウインドウの分割
- C-x 2
- 分割されたウインドウの往来
- C-x o
- 分割されたウインドウのうち、カーソルのある方のみ表示
- C-x 1
- 他のバッファ(読みこんだが
表示してないもの)の表示
- C-x b (TAB等利用して選択)
- 別の新しいウインドウの表示
- C-x 5 2
- ウインドウを閉じる
- C-x 5 0 (最後のウインドウは閉じない)
ディレクトリやファイルの属性
所有者、グループ
全てのファイルやディレクトリには、その所有者と所有者の属するグループの情
報が付属している。例えば、ls -la コマンド等を
用いて以下のようにファイルのリストを詳しく表示したとき、第3列の
n9200やrootが所有者(owner) を表す。また、
第4列目のsis92やsys がそのファイルやディ
レクトリの所属するグループ(group)を表す。これらの情報は、chown
やchgrpコマンドで変更できる場合もある。
$ ls -la
drwxr-xr-x 32 n9200 sis92 2048 Nov 10 16:54 ./
drwxr-xr-x 13 root sys 1024 Sep 15 1991 ../
-rw------- 1 n9200 sis92 147 May 23 19:50 .Xauthority
lrwxr-xr-x 1 root sys 15 Nov 20 1991 .atok@ -> /usr/local/atok
.....
drwxr-xr-x 2 n9200 sis92 1024 Oct 29 17:07 sample/
-rw-r--r-- 1 n9200 sis92 246 Oct 22 14:44 src.aux
所有者、所有者と同じグループのユーザ、他のユーザに対する許可
上記の例では第1列目のdrwxr-xr-x、-rw-------、
lrwxr-xr-x等は、そのファイルやディレクトリの書き込み、読みだし、
実行等の許可に関する属性を示している。
下図に示すように、この10文字
は、最初の1文字、次の3文字ずつの3セットに分けられ、最初の1文字は、そのファ
イルのタイプを示し、次の3文字は、所有者(owner)の書き込み、読みだし、実行
属性を示す。次の3文字は所有者と同じグループのユーザ(group)の書き込み、読
みだし、実行属性を、最後の3文字はそれ以外のユーザに(others)対する書き込
み、読みだし、実行属性を示す。また、ディレクトリの場合は、実行属性は、そ
のディレクトリへ入れるかどうかを示す。
最初の1文字以外は、3文字ずつの3セットに分けられるが、この3文字を2進数3つ、
すなわち3桁の2進数=8進数で表現する場合もある。
chmod コマンドで自分が所有者であればこれ
らの書き込み、読みだし、実行属性を変更できる。
lsコマンド
ファイルリストを表示する。
簡単な機能
- ls -l
- ファイルリストを詳しく表示する。
- ls -a
- 不可視ファイルも表示する。
- ls -d
- ディレクトリの中まで表示しない。
例
- ls /etc/*.conf
- /etcディレクトリの中の拡張子が.confのものを表示する。
- ls -ld
- 全てのファイルリストを詳しく表示するが、ディレクトリの内部までは見
ない。
- ls -la | less
- 全てのファイルリストを詳しく表示し、スクロールしながら
見る。(q で終了)
- s -lad .[0-z]* | grep rc
- .ではじまり、次の文字が0からzまでのアスキーコードのファイルのリス
トを詳しく調べ、そのファイル名のどこかにrcを含むもののみ表示する。
chmodコマンド
chmod mode name
ファイルまたはディレクトリnameに関する読み出し、書き込み、実行許
可の属性を、modeに従って変更する。modeの指定には2通りあって、
簡単な機能
例
- chmod 644 *.c
- 現在のディレクトリにあるファイル名が.cで終る
全てのファイルを、所有者は読み書き可、それ以外は
読むだけ可とする。
- chmod -R go-rw ~/secret
- 自分のホームディレクトリ(~)の下にある、
secretという名前のディレクトリと
それ以下にある全てファイルとディレクトリを
自分以外は読み書き出来なくする。
rpmコマンド
rpmファイルの名前は、通常、
パッケージ名-プログラムのバージョン-パッケージのバージョン-アー
キテクチャ.rpm
となっており、たとえば、proftpd-1.2.5-0vl2.i386.rpm は、proftpdのバージョ
ン1.2.5の、Vine Linux用パッケージバージョン2の、i386アーキテクチャ用のバ
イナリファイルを表します。
例
- rpm -Uvh pack-ver-pver-i386.rpm
- パッケージ pack を、ファイル pack-ver-pver-i386.rpm からインストー
ルする。
- rpm -e pack
- パッケージ pack をアンインストールする。
- rpm -q pack
- パッケージ pack の情報で、プログラムのバージョン(ver)と、パッケー
ジのバージョン(pver)を、pack-ver-pverの形で表示する。
- rpm -ql pack
- パッケージ pack によりインストールされたファイルのリストを表示する。
- rpm -qpl pack-ver-pver-i386.rpm
- RPMファイル pack-ver-pver-i386.rpm からインストールされるであろう
ファイルのリストを表示する。
- rpm -qf path
- pathで示されたファイルがどのRPMパッケージからインストールされたか
を表示する。ただし、pathは /usr/bin/ftp のように
フルパスである必要がある。
- rpm -Uvh --nodeps --force pack-ver-pver-i386.rpm
- パッケージ pack を、ファイル pack-ver-pver-i386.rpm 依存性を無視し
て、無理矢理インストールする。自己責任でお願いし
ます。
- rpm --rebuild pack-ver-pver-src.rpm
- RPMソースパッケージ pack-ver-pver-src.rpm をコンパイルし、RPMバイ
ナリパッケージ pack-ver-pver-i386.rpm を生成する。ただし、生成され
るディレクトリは、/usr/src/redhat/RPMS/i386/ の下であるから、それ
をインストールするには、
rpm -Uvh /usr/src/redhat/RPMS/i386/pack-ver-pver-i386.rpm