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ポータル(uPortal)

2007年8月現在、uPortalサーバは、先のCASサーバと同じプライベートネットワー ク上に配置された、2台のLinuxサーバ(各 1CPU, メモリ3G)で構成され、1 台は Tomcat上にuPortal(バージョン2.5.1)が起動し、もう1台はuPortal用データベー ス(MySQL)サーバおよびバックアップサーバとして利用している。プライベート ネットワーク上にサーバ群を配置することで、CASサーバへのアクセスをSSLをか けずに行えるため負荷の減少と速度向上を狙えるとともに、データベースサーバ をの隠蔽及び負荷分散が行える。ただし、CASサーバをSSLを外してアクセスする ためにcasclientクラスライブラリ[7]の修正が若干必要であった。

uPortalはJava仮想マシンのヒープサイズを1GB程度に拡大したTomcat 上で運用 することで、通常のアクセスであれば300名以上の同時アクセスに対して問題な く動作しているが、今回教授システム学用に開発した学習ポータルの同時アクセ スはまだ数名程度であり、その評価はできない。ただし、これはuPortalサーバ に置くPortletやServlet の負荷と、データベースサーバの負荷に大きく依存す ると考えられる。

なお、uPortalを運用する際には、大学の事情にあわせたカスタマイズが必要に なる場合が多いと思われる。実際に熊本大学ポータルとしての運用開始にあたっ て、ソースコードを含むかなりのカスタマイズを行った。以下に各々概略を示す。



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熊本大学総合情報基盤センター 中野 裕司   2007年8月16日(木)