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CAS[3]は、Yale大学で開発されたユーザ認証システムで、現在はJA-SIG プロジェクト[5]に開発が引き継がれている。
CASのユーザ認証を簡単に以下に示す。
このように、比較的単純なシステムであるにもかかわらず、Webアプリケーショ ン自体はユーザのパスワードに関する情報をなにも持つ必要がなく、高いセキュ リティを持つ。Java、.Net、PHP、Perl、Apache、uPortal等多くの言語やシステ ムに対応しており、本研究で学習者ポータル構築のベースとして用いたuPortal をはじめ、ポータル環境を支えるSOSEKI等、種々のWebアプリケーションも対応 している。一例として、よくWebアプリケーション構築に利用されるApache Tomcat[6]においては、casclientクラスライブラリ[7] を利用することで、web.xmlにfilterを追加するだけで、ほとんどソースコード に変更を加えることなくCASによるシングルサインオンを実現することができる。
世界的に多くの大学で、また国内では名古屋大学[8]等で、 CASおよびuPortalを利用した大学ポータルが活用されている。
熊本大学総合情報基盤センター 中野 裕司 2007年8月16日(木) |