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学務情報とLMSの連携

熊本大学ポータルでは、認証に関してはCASによるSSOで全てのCAS対応Webサー ビスが連携しているが、履修情報に関しては、全学LMSのWebCTと学務情報シス テムSOSEKI間のみの連携にとどまっていた。

しかし、学習支援サービスの多様化に伴い、今後色々な場面で連携が必要になっ てくることが予測されるため、上記以外のシステムでも履修情報等を可能にす るための管理システムの開発を進めている。そのための学務情報とLMSの連携に つてい示す。

熊本大学では、2003年度いくつかのLMSを部分導入、検討し、2004年度か ら、WebCT CE4を全学LMSとして運用開始した。学務情報システムSOSEKIと連携 し、全ての講義(受講者や教員も登録)、学生、教職員をLMSに登録し、全ての学 生は、LMSにログインすると自分が前日までに受講申請をした講義科目が並んで いる状況を実現し、全ての教職員はLMSにログインすると担当科目が編集可能な 状態で並び、すぐにコンテンツ作成等に取りかかれる状況を実現し た [2]。

2004年度から2007年度までのSOSEKIとWebCTのデータ連携は、 図4(a)に示すように、SOSEKIが一日一回生成するCSV形式のデータファ イルを、セキュリティの高い中間サーバで取得し、IMSファイルへ変換 後、WebCT CE4へ送った後に、WebCT側で同期をかけるといった方法をとってい た[2]。

2008年度のWebCT CE4からCE6へのバージョンアップに伴い、学務情報システム との連携を見直した。まず、図4(a)のように、CSVファイルか らIMS形式のファイルの直接変換の場合、他の書式への対応が難しいことと、高 速な処理が難しいことから、図4(b)のように、まずデータベースを 構築し、そこからIMSへの変換等を行うこととした。

図 4: 学務情報とeラーニングシステムの連携
\includegraphics[width=\linewidth]{figsa/ims-old0.eps}
(a) 2008年度以前


\includegraphics[width=\linewidth]{figsa/ims-new0.eps}
(b) 2008年度以降



熊本大学総合情報基盤センター 中野 裕司   2008年9月17日(水)