平成23年度は、6年間にわたる 第二期中期目標・計画 も2年めに入り、情報化の推進を着実に進めることに重点をおいて参りました。 中期計画の中では、 総合情報環構想2010に基づき、強固なセキュリティの上で、利用者やサービスの環を地域社会にまで拡大し、最新の技術に裏打ちされた利用者にとって安心で使いやすい情報環境の構築を謳っています。本年度は、その基盤部分である、セキュリティポリシー実施手順の策定、熊本大学IDの設定、学生証ICカード化(平成24年4月開始)、統合認証CASの更新、ｅポートフォリオシステムの試行、 ｅラーニング推進機構 に協力して 熊本大学公式Webページ のシステム構築等に積極的に取り組んで参りました。

　また、教育・研究に関しては、初年時全学必修科目の情報基礎A/Bの内容改訂、 大学院自然科学研究科情報電気電子工学専攻や 大学院社会科学研究科教授システム学専攻 における研究指導、業務に関連した研究発表等を積極的に行って参りました。

　最後になりますが、2002年の本センター設立以来、教育・研究の要として活躍されてきた、メディア情報処理研究部門の入口紀男教授が本年度末をもって本学を定年退職なさいました。先生は、この10年の間に、図書館長をはじめ、情報基礎や教授システム学専攻における知的財産権関係のご指導、MRIに関するご研究と関連して多くの博士課程学生のご指導、JICAプロジェクトへの多大な貢献等、大変多くの仕事をされ、本学より名誉教授の称号が授与されました(平成24年5月授与)。

　本広報で平成23年度のセンターの活動を概観いただき、本学の教育・研究・社会貢献を情報基盤の面からの支援活動をさらに充実するために、忌憚のないご意見をいただければ幸です。