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「国立大学法人熊本大学の将来像」、中期計画等との関連

本機構は、広い意味でのeラーニング、すなわち教育のICT化という切口で、授 業改善、教材開発、カリキュラム、著作権処理等の大学として既にある機能が集 結し、強い連携のもと短期集中的にKUオンライン構想を推進していこうとするも のである。ICT化の波は、教育に限らず全てのものにやってきているが、特に高 等教育に関しては今まさに大きな波がきており、本学も現在のところそのトップ ランナーの一員と考えられるが、さらに発展させることができるか大きく後退す るかの分岐点にいると言える。大学のもつ機能の殆どがICT化され、それが当り 前の時代もそう遠くはないと思われるが、その時代には本機構の役割はほぼ終わ ると思われる。例えば、殆どの授業にICTが取り入れられ、オンライン化された 場合、eラーニングに適した教授法だとか、適したシステムだとか言う概念は意 味を持たなくなり、「eラーニングに適した」という言葉を外せば、それは高等 教育における教授法であり、授業実施環境となる。

その場合、本機構は、総合的に教育学習を支援するセンターに統合するといった 発展的改組も考えられる。例えば、大学教育機能開発総合研究センター、総合 情報基盤センター、著作権や教材作成支援機能を加えたような、総合的なセンター が考えられる。



熊本大学総合情報基盤センター 中野 裕司   2007年8月16日(木)