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本学のeラーニングサポート体制は、不安定な非常勤職員だけで構 成される教材作成室を大学院社会文化科学研究科教授システム学専攻や総合基盤 センターの教員でかろうじて支えて運営しているのが現状である。このように組 織化されていない体制のままでは、責任体制も不十分で、益々増加している需要 に耐えることができない。
また、eラーニング関連システムの管理・運営も、学内に散在する機関の少数の 人間がなんとか連携を保ちつつ支えているが、こちらも限界に達しつつある。最 近特に需要が増してきた統合認証12やポータル13等のデータベース等を交えたWeb アプリケーション14開発に関しては殆ど人材がいないばかりか責任体制も存在しない。
さらに、著作権、コンテンツの権利関係、公開基準等の学内規定の整備を行う機 関も存在しないため、安心して教育内容のデジタル化に取り組むことができない。 また、せっかくコンテンツを制作しても評価する機関もなく、意欲の向上に継ら ない。また、コンテンツの観点でカリキュラムの全学的調査検討を行っていない ため、内容が部分的に重なる授業科目のデジタル化も独自で行うしかなく、非効 率的である。
熊本大学総合情報基盤センター 中野 裕司 2007年8月16日(木) |